11/27 2001掲載

《京都の紅葉一日目》

11月23日

見事だねー!

毎年見ているはずの紅葉なんだけど、この時期になると落ち着かず
「TVでやってるわよ、東福寺のもみじ・・」で見たシーンが忘れられず
まず一番にやって来ました、京都駅近くの東福寺。
云うまでもない、あの聖一国師が福岡の崇福寺・承天寺を建ててのち
入京し東福寺開山となったという、私にもゆかりのある名刹です。

市内随一の紅葉の名所とあって人出に圧倒される。駐車場に入れようなんてのは
どだい無理な話、近くのガード下に勝手に車置かせてもらって山門へと向かう。

これこれこのシーン、有名な通天橋を望む

向こう側は有料入場者、ところが簡単には到達出来そうもないほどのヒト・ひと・人。
ここは!ってポイントでカメラ構えたいのが人情、これが拍車をかけ流れは澱む。
やっとの思いで境内に入ったら

いやー、美しい!



並んだ甲斐もあろうというもの。

谷へと続く小径
ここでも人の並んでるのお分かり?

どこを見ても写したくなる処ばかり。


やはりここ東福寺が紅葉の名所全国区だけのことは充分理解できますが
不思議なことに、京都在住の人はあまり来ないんだと・・・・・
この人の多さがそうさせるのかもしれない。

そろそろお昼になったので出発前から予約を入れておいた
「ぶぶ漬け」の名店へと車を走らせることにします。

「近為」は
千本今出川から上がること少し、五辻通りです。

今までは買い物しか出来なかったけれど

今日はちゃーんと予約入れてあるもんね。
でも雰囲気のあるコーナーで待たされること暫し。

前菜も漬物、お椀は白味噌仕立て筍の美味かったことよ!


某先生が覗く先は。。。

お櫃
先生が勝手に開けないよう、お盆でロック?されている

全てお姐さんが段取りやってくれるので、こちらは箸を運ぶだけでよい。

メインの漬物いろいろ

先程のお櫃からのほかほかご飯

「ご飯がおいしいね」との某先生、3杯軽くめしあがられました。

この後河原町通りのホテルへチェックインし小休止、シャワー浴びて爽快な気分で出発。

リワキーノ氏から「京都市内の渋滞は半端じゃないですわ」とは聞いていたものの
嵯峨野へ向かう車も結構な量。最初に行こうと決めていたのは・・・

仁王門をくぐり境内へと向かう。嵯峨野は名所が散在しているので観光客も適度に
分散、昼前の東福寺のようなことはない。



彩りの多様さは九州で見るのとは比較にならないくらい。





続いて近くの「二尊院」へと向かいます。
「百人一首」で名高い小倉山の東麓にあって、本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を
祀るのでこう呼ばれるという。




二条家・三条家・鷹司家の菩提寺でもあるからなのか
天皇・皇后両陛下より授かりものが、本堂に格式高くお供えしてありました。

続いて

祇園精舎の鐘の声・・・を読み進むと出てくるのがここ祇王寺。
平清盛と二人の女性の哀れな物語にふさわしいこじんまり、ひっそりした
夕方の紅葉狩りがぴったりな処です。






ここを出るころには陽もすっかりと落ち
門を出ようとしたら・・・・・

またお越しやす

猫さんに見送りを受けましたが、なんと格調高いお猫さん!
いつぞやの高桐院のガラシャ猫とは一線を画すご立派な姿。

さて、京都での楽しみはなんといっても食事。

今回は某先生のお父様の米寿の祝いも兼ねていましたので
半年前から予約を入れていて・・・ついにその日がやって来たという訳です。


「吉兆嵐山本店」入り口

緊張の入店の後、部屋に通されます。



床の飾り付けにさり気ない暖かさが

これで先程の緊張から解きほぐされて皆さんリラックス。
何が出てくるかに心奪われます。

これからスタートの後、最初の料理は



祝いの膳にふさわしい紅白の包みの中身は

やはり紅白の松葉蟹、軽くあぶって上品なポン酢に漬けて食します。

お次は椀のもの牡蠣の真じょう

いやー、味に全く角が感じられない。
続くは




河豚を醤油で食べるのも
いとおかし・・・
もちろん普通のやり方も可


お造り二品目は
なんとカラシ醤油で!

IMG_0122s.jpg

蕎麦でもそうですが、美味い醤油に出会う機会に恵まれぬ私にとって
ここ吉兆の醤油にはただただ脱帽です。


この話を聞いていた仲居さん(すごく感じのよい)「うれしいですわー、そんなにゆうてもろて
この醤油はうちとこと製造元サンとで時間をかけ、行き着いたものなんです。わかってくれ
はってほんま嬉しいおすー」

ややあって運ばれてきたのが
本日のメイン


ザ・日本料理!

季節の食材を散りばめた、あー生きてて良かった
日本人で良かったなあー、と思わせられる瞬間。




今まで食したことのないレベルの
イクラ・からすみ・あん肝 等々

酒好きの皆さんに分けてあげたい・・・・ウソ

続いて、これまた目出度い

金箔の器に盛られた、赤米に鯛を乗せた餡かけ・・・

さらに嬉しい追い討ち登場!


奉書焼きの中身は・・・

季節感溢れんばかりの品々


食べてばかりではありません。
先ほどの素敵な仲居さんとの会話も弾み、より一層宴を盛り上げてくれます。

仕上げは

河豚めし

香の物も一流を超えた存在

デザートは


お父さんおめでとう御座います。
ご馳走様でした。

伝言板上にも記しましたが

一流のお店・・・・・

気取らずさり気なく、客の必要とするところを見極めて
会話にもすんなりと合流する、情報収集力の高さ。
それでいて伝統や格式はきっちりと保つ頑固さ・・・
ソフトとハードの見事なコラボレーションに魅せられた
今宵の膳でした。


二日目に続く・・・