24 Oct. 2017

「茶馬古道」 もうひとつのシルクロード・・・・・k.mitiko

「茶馬古道」は四川省、雲南省、チベットをつなぐ交易路で、別名

「西南シルクロード」と呼ばれており、その起源は西域のシルク

ロードよりも千年も昔にさかのぼるとされています。その後時代を経て、

雲南省のお茶とチベットの馬による、「茶馬古道」の交易が始められた

のは唐代からと伝えられています。

 

「茶馬古道」は、茶の原産地とされる雲南南部の亜熱帯の森や、

四川の茶山から始まりました。少数民族の暮らす地域を通過して、

中国西南部を横断する山脈の深い谷と雪山に分け入り、平均高度

4000mのチベット高原をこえてチベット仏教の聖地ラサに

いたるルートでした。

 

チベットから先はインド、西アジアやヨーロッパへも続くことから、シルク

ロードに匹敵する国際交流の道といえました。各地ではお茶だけではなく、

絹や布、塩なども取引され、雲南北部には茶馬古道の主要交易品の塩が

現在も生産されるなどその古道の痕跡を見ることができます。

 

チベット人はバター茶を飲むため、自国では育たない茶葉を雲南や四川から

輸入し、馬や薬草、銀貨などと取引をしました。そこから茶馬古道と呼ばれる

ようになり、ティロードとも呼ばれていました。

 

茶馬古道は雲南省南部の茶の生産地を起点に西北に向かい、大理(だいり)

麗江(れいこう)を経てチベット、さらに南下してミヤンマー、ネパール、

インドなど南アジアへ行くコースと四川省を経由した後に麗江で前者のコース

と合流する2本の主要ルートがありました。

 

物資の交流は文化の交流も伴い、南アジアの空気を感じる麗江の街角、

古い街にたたずむ寺院に仏教、道教、ラマ教の融合を見るときは、この

古道の魅力を感じさせていました。

 

雲南省の魅力は一言では言い尽くせないようで、とくに茶馬古道のコースは、

少数民族の風情や建築、衣裳や音楽、料理やトンパ文字など多彩で、馬の隊商が

通った石畳、往時の繁栄をうかがわせる古建築、万年雪を頂く山あり長江の谷ありの

自然景観、そして美味しい地方料理などが、中国の他の地域と違う特有の魅力と

なっていました。


 

麗江街より玉竜雪山を見る

茶馬古道の重要拠点の麗江(れいこう標高2400m)は、少数民族のナシ族の

王都であった所で、現在でもナシ族の人々が多く居住し、リス族、プミ族、ペー族、

イ族が居住し、漢族より少数民族人口の多いい地域になっています。


 

玉竜雪山

麗江市外にそびえたつ霊峰、玉龍雪山(標高5596m)はナシ族の人々が

信仰しているトンパ教の聖地で、「神の山」としてナシ族の人々に崇めら

ています。聖地ゆえに入山が制限されていて、古くからの原始林と絶景の

自然が今も残っています。

 

玉龍雪山の付近一帯は世界遺産に制定され、中国最高レベルの国定公園に

指定されています。


 

麗江は北からのラマ教や南からの仏教、道教などが入り混じる独特な

文化を持つ重要な商品の集散地、また中継・集散地となっていました。

 

 

トンパ文字

チベット東部や雲南省北部に住むナシ族に伝わる、象形文字の一種である

トンパ文字は、世界の文字の中でも生きた象形文字としてユネスコ世界

記憶遺産に登録されていて、語彙は豊富で、「色によって意味を変え

うる文字」とも言われています。


 

梅里雪山

茶馬古道のキャラバンはナシ族の街「麗江」、ペー族の街「大理」、

そして伝説の桃源郷「香格里拉(シャングリラ)」や未踏峰の神々の山

「梅里雪山(ばいりせつざん)」を超え、遥かなチベット高原を横切り、

聖都ラサへと続いていきました。


 

シャングリラ市街

「茶馬古道」の交易路の要衝として栄えた街々は現在では、豊かな自然と

チベット文化を満喫できる観光の街へと姿を変えているようです。

 

追記

 

「茶馬古道」の名前を初めて知り、色々調べていくうちに「もうひとつの

シルクロード」を実感し、雲南地方の魅力をネット上で満喫することが

できました。

 

このテーマを提案してくださった編集長さんに感謝しております。

文献がほとんどないために資料はネットからの引用になりました。