01 July 2012

カルチャーショックを受けたバレエ
                         川島道子



先日のM.MORI さんの伝言板でのご紹介で、パリオペラ座バレエ団の
「天井桟敷の人々」とベルリン国立バレエ団の「カラヴァッジョ」を観ました。

「天井桟敷の人々」はフランス映画の名作として何度も観ていましたので
物語も人物の性格も理解していましただけに、バレエとして楽しみました。
登場人物の多彩さとその性格描写、物語の面白さをバレエで表現して
いるのには、さすがはパリオペラ坐バレエ団だと思いました。



しかしベルリン国立バレエ団の「カラヴァッジョ」には、優雅で洗練された古典
バレエを見慣れた私にとって、これがバレエかとカルチァーショックを受けました。
ルネサンスの余光のなかで現れ、後のレンブラントやルーベンスなどのバロック
絵画に大きな影響を与えたカラヴァッジョをモデルにしたバレエ「カラヴァッジョ」には
はじめはついていけませんでした。




腰に肌色の布をまとっただけの裸体で踊る内容は抽象的で、優れた画業とうらはらに
激情的で好戦的なカラヴァッジョとそれをとりまく群像を描くこのバレエは、私にとって
難解でした。何度も録画を観るのをやめましたが、その映像は魔力のように私を
とらえ、2時間のバレエを三日かかって観終わりました。



カラヴァッジョを踊ったウラジミール・マラホフは初めて観ましたが、ルドルフ・ヌレエフと
共通した風貌で、その表現力は素晴らしく、カラヴァッジョを演じられるのはマラホフ
しかいないのではと思いました。マラホフにからむ主役級の踊り手の中に日本人の
中村祥子さんがいて確かな踊りを見せていました。ダイナミックでエネルギーにあふれた
バレエ「カラヴァッジョ」は私のバレエ鑑賞の世界を大きく広げてくれた作品でした


M.MORI さん、あのときご紹介してくださって有難うございました。

写真はサイトから引用しました。