26 Apr. 2011
星野村に行ってきました
川島道子
4月20日、お茶のお仲間と伝統本玉露日本一の八女の星野村に行ってきました。
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山桜の淡い色合いが青空を背景に映えていました。
星野村の中心地より奥まった所にある「ミヤシノのシャクナゲ園」を訪れました。ここは個人で楽しみながら
育てていたシャクナゲ園の持ち主が亡くなった後、ボランティアスタッフにより維持されています。
まだ満開とは言えませんが、咲き始めたシャクナゲの美しさは格別です。
シャクナゲの前方に見えるのは山桜で、思はず見とれてしまいました。
シャクナゲに囲まれてご満悦です。
「ミヤシノのシャクナゲ園」の後「茶の文化館」で「しずく茶」をいただきました。
お茶の葉が入ったお茶碗に45度のお湯を注いで、蓋をずらして頂きます。
まずお茶が先で、お味を楽しんだ後お菓子をいただきます。一煎目はお茶の旨みがあり、二煎目、三煎目、と
同じお茶をいただき、四煎目になりますと渋みがでてきます。
最後に残ったお茶の葉は酢醤油をかけていただきますが、酢の物のような食感で、鮮やかな色合いと
美味し味に日本茶の素晴らしさを実感しました。
「茶の文化館」のまわりはやっわらかい新緑に包まれていて、その微妙な色合いに、この風土が繊細な日本文化を
育んだのではと思いました。
次に「星の花公園」にいきましたが、ここは丘陵地帯にシャクナゲが広がり、アップダウンの道筋に花が咲き乱れて
いてこれが満開になれば見ごたえのある眺めになるのではと思いました。
15000本のシャクナゲが植えられているそうです。
星野村の中心部が一望のうちに見渡せます。
地元の木材会社が荒廃した森林を10年かけてシャクナゲの山に再生したそうで、現在は5分咲きとの
ことでした。開園してまもないようでした。
かなりの所まで登ってきましたので周りの山々が同じ目線のところに見えます。
昭和初期まで金山で栄えた星野村ですが、敷地内にある夫婦岩やハート岩は自然にできたもので、すべて
金鉱石だそうです。
所々に真っ赤なシャクナゲが咲いていました。
丘と丘の間に鯉のぼりがはためき、風香る5月が間もないことを思はせました。
花の女王と言われるだけにその美しさは見事なものでした。
ネットの写真ですが、全山満開の「ミヤシノシャクナゲ園」です。もうまもなくこのような状況になるのではと思います。
シャクナゲの美しい星野村は日本有数の玉露の産地で連続5年日本一に輝いています。また広島に落ちた原爆の火が
保存された場所としても知られています。自分たちの住む地域を誇りに思う人々の息遣いをいたる所に感じた1日でした。