17 Jul. 2013

イタリアアルプスで13年ぶりのスキー


by V.K.
 

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20132月、13年ぶりにスキーをしてきました。もうこの年になったらスキー
は出来ないだろうと、半分諦めていました。ところがやってみるとこれが自転車
と同じ、はた目はともかく主観的には実に颯爽と滑れるんですよ。実に実に楽し
い休暇でありました。

 

行った処は北イタリアのアルト・アディジェ自治州、ドイツ語で南チロル自治州
と言います。チロルというのは元々オーストリアの州ですが、第一次世界大戦で
オーストリアが負けて、その一部、ブレンナー峠から南がイタリアに割
譲された
ので、その部分を南チロルと呼ぶようになりました。チロルの中心はオー
ストリアのインスブルックですが、チロル(独
Tirol 伊 Tirolo)の由
来となったチロル城はここ南チロルにあります。そういうわけでこの地方
の住民の
3分の2は、イタリア領となって一世紀近くが経った今でもドイ
ツ語を母国語としていて、イタリア語は学校で学びます。この地方はアル
プスの中でも奇岩景勝で有名なドロミテ山群を抱え、夏は保養や
トレッキン
グに、冬はスキーにと、多くの観光客が世界中から来ます。地図の中央、赤く色
付けられた部分です。

 

日本からまずドイツ、ミュンヘンに行きました。ここでレンタカーを借り、南チロルに
向かいました。目的地のスキー場は編集長お気に入り、ボルツァーノの近くです。
ルート検索では
280km、3時間でしたが、、

 

実際にはミュンヘンから片側4車線のアウトバーンが渋滞で、二度の休憩を含め
て5時間かかりました。ヴィーンに行く車よりインスブルック、イタリア方面行きのほ
うが多い。行き先表示の楕円形に
A はオーストリアを意味する国際表示。I はイタ
リアです。

 

ホテルの部屋から見た雪山。感動です。ホテルはインターネットで取りました。
今回の休暇は
M.v.K.抜き、男三人です。スキーの後思い思いに休息を取れるよう、
シングルルームで7日間。

 

谷あいの町から空中ケーブルに乗って、一気に標高差800m(1230m-2000m)上ります。

 

上がったところは台地で、広大なスキー場。こんな広いの、日本にない。今言葉でヤバ!
ヤバいくらい広い。

 

それにこの絶景。何という晴れ男! ヤベ、実にヤベ!

中央の岩山はサッソルンゴ(3160m Sassolungo 独Langkofel 日 長岩ヶ岳?)。
アルペンスキー・ワールドカップの滑降コースがある、有名なスキー場です。また後で出
てきます。

 

ううーん、この群青の空、まさにピーカン! このスキーウェアはミュンヘンで買いました。
福岡ではほとんど売ってなかったんですよ。ミュンヘンに無いはずは無い。すでにバーゲ
ンが始まっていて、判断は正しかった。

 

格好が特徴的なので覚えやすいこの山の、標高はあまり高くなくて2,550m。白い雪面と
濃い灰色の岩山と、群青色しかない大空に一本の線を残して行く飛行機雲。

 

今回のメンバーはこの3人。左ハナパパと、右はイタリア語教室の知り合い。二人とも日本
スキー連盟
1級の腕前。彼らの昼食はスパゲッティ・トマトソース。私はオーストリア風パン
ケーキ。野いちごのソースをつけて食べる。

 

さて、今日滑るところは、前出サッソルンゴを右に見て、、

 

左手に見えてきたこ山塊をスキーで一周します。山塊の名前はセラグループ(3150m)
セラはイタリア語で馬の鞍のことです。そう見えないこともない。セラグループをリフトを乗り
継いで一周します。このスキーツアーをセラロンダ(
Sera Ronda ronda=round)といいます。

 

セラロンダには時計回りと反時計回りとあります。当然リフトは時計回り用と反時計回り用と
別々に整備されています。どちらも所要時間約6時間。上級コースと安全コースとあり、初心
者や家族連れも楽しめます。

 

半周したところで休憩。山間の小さな村の小さな教会。

 

昼食はグーラッシュスープ(パプリカ味のホットなビーフシチュー)とカイザーゼンメル。
編集長宅隣のスポーツバー「バイエルン」にもある。元々ハンガリーの郷土料理。

 

飲んでるのはガス入りチェリージュース。

 

一周してセラロンダのスタート地点に戻ってくると、サッソルンゴは雲に半分隠れていました。

 

翌日はまた晴天。ここセチェーダは今回行った最高地点で、標高2500m、気温 -12℃。
こちら側斜面は上級者用ゲレンデだが、反対側は
8090度に切り立った絶壁。チョーヤベ!

 

滑っている写真も一枚。標高2500mの地点からリフト乗り場まで滑り降りると3km。麓の町ま
で滑り降りると全行程
9kmの長いコースです。

 

ホテルに戻るとチロルの夕べという催しものがありました。

 

ドイツ語で覚えた数少ないチロル民謡をこのおじさんとハモると、うけました。

 

すると一週間隣り同士の席で顔なじみになったこの夫婦が、声をかけてきました。

「あなた日本人なのに、なぜこの土地のこと詳しいの?」

「日本の言い回しに『水が合ってる』というのがありまして、それですね」

 

この夫婦はオランダ人です。3人の息子とその嫁、孫など総勢10人余でオランダから来てました。
ホテルの朝夕食時、席が隣同士で一週間も長滞在すれば親しくなります。三男の嫁はチリ人だそ
うで、会話を聞いていると嫁を交えた会話は英語、一部スペイン語でした。嫁は家族の一員になっ
て日が浅いらしく、慎ましく控えめでした。私たちが孫の相手をしてあげたのが嬉しかったらしく、そ
れから親しくなりました。

 

当主夫妻を中心に息子、嫁が集まり、ちっちゃな孫を加えてスキー休暇を楽しんでいる姿は、微笑
ましいものでした。別れの朝この写真をとった後、伯爵夫人などにうやうやしく呼び掛けるドイツ語
敬語がありまして、それを用いて「奥方様、オランダまでの道中気をつけてお帰りください」と述べた
ところ、奥さん無邪気にはしゃいじゃって、、。

 

楽しかった南チロルを後にし、ミュンヘンに戻ります。チロルの首都インスブルックを経て、、。
楕円形に
D はドイツを表す国際表示。CH はスイス。

 

二度のオリンピックに使われたインスブルックのジャンプ台が見えます。三十年余り前、長女をだっこ
してワールドカップ・ジャンプを見ました。たしか八木という選手がいた。

 

無事ミュンヘンに戻りました。